『ライブ・スペクタクル・NARUTO』は演出がおもしろい

自分はNARUTOの漫画を全巻読み、アニメはサスケが里抜けするところまで見た。映画の「ROAD TO NINJA NARUTO」「THE LAST」「BORUTO」は劇場まで見に行ったくらいのファンなので、気になっていた2.5次元舞台『ライブ・スペクタクル NARUTO』を再演すると聞いて見に行くことにした。


ビジュアルの完成度の高さと2.5次元独特の演出を楽しみに会場に向かう。席は一回席の通路前だった。舞台上まである程度距離があって役者の表情まではわからないくらい。隣にはオペラグラスを持ってきている人がおり常連のような雰囲気だった。


ビジュアルは噂どおりかなりの完成度でよかった。衣装は厚みがあって安っぽさがないし適度に汚れも再現されている。メイクも傷の表現などがリアルであまり違和感がなかった。


会場では気づかなかったが、名前を聞いたことある人が何人も出演していた。ナルト役の松岡広大テニミュ2ndの遠山金太郎役、サスケ役の佐藤流司テニミュ2ndの財前光役、カブト役の木村達成テニミュ2ndの海道薫役だった。


カカシ役の君沢ユウキ仮面ライダーWの霧彦さん、チョウジ役の加藤諒は後で知ってびっくりした。大蛇丸役の悠美ひろは元宝塚の男役スターだったそうで存在感がすごかった。歌った時の声量はさすが宝塚のスターという感じ。


サスケとイタチの血のつながりは、赤い布でのエアリアルで表現されていた。イタチが赤い布を巻き付けて上から降りてくるシーンは唐突で少し笑ってしまった。イメージ映像的なものだと思って見ると、
サスケが血の因縁に絡め取られていくのが少し怖い。


ナルトとサスケの木登り修行シーンではウォールトランポリンが使われていた。修行するにつれ少しずつ登れる位置が高くなっていくのがわかりやすかった。壁に足の裏をつけて登るウォールトランポリンは、足の裏をチャクラで木にくっつけて登る修行そのもので発想がすごいと思った。


ストーリーは波の国での再不斬と白との戦いから、我愛羅との決着など詰め込み過ぎの印象だったが、プロジェクションマッピングや、ナルトとサスケとサクラ紹介のダンスなど楽しめた。2.5次元の舞台も漫画やアニメとは違うよさがあっていいものだ。