オタクとは自分の好きな事柄や興味のある分野に傾倒しすぎる人。ある物事へ一般人よりはるかに熱中している人・詳しい人の事である。(ニコニコ大百科より)
それだけ聞くと、オタクという言葉から悪いイメージを受けることはない。特定の分野への関心が強いという面ではマニアや学者とあまり変わらない気もする。しかしGoogleでオタクと検索してみて上位に出てくる画像には悪意を感じるし、他人のことをオタクと呼ぶときは揶揄(やゆ)する意味で使われることが多い。
オタクは1970年代にできた言葉で、いまだに定義が確立されていないらしい。そのためオタクの定義はいっぱいある。ニコニコ大百科、Wikipedia、ピクシブ百科事典で調べた定義を以下にまとめてみた。
1.特定の趣味に没頭し、その趣味に対する知識が豊富である人物
2.専門家ではないにもかかわらず、特定の学術方面に対する知識が異常に豊富である人
3.趣味に没頭して日常生活に影響が出ている人物、単なるファンの領域を超えて興味の対象に熱狂する人
4.内向的で外見や行動が気持ち悪い等、一般と少し感覚や雰囲気の違う人物
5 .二次元~2.5次元と呼ばれる妄想の世界に執着する人
6.ある趣味・事物には深い関心をもつが、他分野の知識や社会性に欠けている人物
7.アニメ・ゲーム・漫画・パソコンなど大衆文化が趣味の人物
8.インドア系の人、引きこもり(お宅=室内という発想から)
9.自身で創作活動を行う人(例:コスプレオタク、同人オタク)
10.異常なまでに自身に係わる行動や情報に拘わる人(例:健康オタク、筋トレオタク)
いや定義多すぎいいいいい。これ「自分オタクなんですよ」って名乗ってもどれに当てはまるかわかんないって。ちなみに自分は7と8のアニメ・ゲーム・漫画が趣味でインドア系の人にあてはまる。
1、2、3の定義では、特定の趣味に没頭している、知識が異常に豊富、興味の対象に熱狂する人なので自分が名乗るにはおこがましい気がするくらいだ。自分にとってアニメや漫画を読むことは趣味だと胸をはって言えるが、そこまで入れ込んでいるとはいいがたい。
というか4,5,6の定義は明らかにイメージ悪い。内向的で外見や行動が気持ち悪い、妄想の世界に執着する、他分野の知識や社会性に欠けている人物、はテレビでネタとして取り上げられるオタクのマイナスイメージそのもの。そういえば自分の中学校時代はまだアニメ好きが一般に受け入れられてなかった気がする。クラスのカラオケでアニソン歌った人はドン引きされてて、自分はその曲を知ってたけど知らないふりをしていたという苦い思い出がある。
7と8はライトなオタクのイメージ。アニメ・ゲーム・漫画はもはや大衆文化といえるくらい浸透しているし、パソコンは多くの仕事に不可欠なものになっている。インドア系の人はアニメ・ゲーム・漫画・パソコンが趣味の人が多く、それらが趣味の人は自然にインドア系になっているような気がする。
9と10はもはやオタクというイメージがうすい。コスプレや同人誌などの創作活動で稼いでいる人もいるし、趣味の同人誌から出版社で漫画や小説を描くようになった人もいる。漫画家や小説家は立派な職業だ。健康や筋トレに異常にこだわる人の中には、その情報を発信するのを仕事にしている人もいる。
オタクにはこれだけいろいろな定義がある。相手を勘違いさせないためにはオタクを名乗るのはやめておいたほうがよさそうだ。