CDとDVDとBDの違いは記録できるデータの量だけ  

CDとDVDとBD(Blu-ray Disc)の3つは見た目がとても似ている。直径12センチの円盤で、レーザーの光を利用してデータの読み書きができるところは同じだ。だがCDとDVDとBDは名前が異なることからもわかるように違いがある。CDは音楽、DVDとBDは動画というように記録するものが違うのでは?と思うかもしれないが、CDで動画、BDで音楽を記録することもできるので違いはそこではない。

 

それではなにが違うのかというと記録できるデータの量が違うのだ。この3つにそれ以外の違いはない。データが少ない順に並べるとCD、DVD、BDとなる。1番記憶容量の少ないCDは音楽を記録するためのものとして開発された。データ容量は650MB~700 MB(メガ)で、これはあるクラシックの曲を一曲入れることができる容量であるらしい。ギガで表すと 0.65GB~0.7GB(ギガ)になる。

 

DVDは映画1本を記録するために開発された。片面か両面か、1層か2層かによって記録できるデータ量が異なる。一番少ない片面1層なら4.7GBで、これでもCDの6倍以上だ。片面2層なら8.5GB、両面1層なら9.4GB 、両面2層なら17GBも記録することができる。

 

BDは高画質の動画を記録するために開発された。映画やアニメの円盤を買う時に通常の画質ならDVD、高画質で見たいなら奮発してBDを買うといったイメージがある。BDも層の数によって記憶できるデータ量が異なる。片面1層なら25GBでDVDの5倍以上のデータが記録できる。片面2層なら50GB、片面3層なら100GB、片面4層なら128GB。

 

DVDの両面2層(17GB)は片面1層(4.7GB)の3.6倍、BDの片面4層(128GB)は片面1層(25GB)の5.1倍ものデータを記録することができる。電器屋に並べられているDVDやBDがものによって値段が大きく異なるのは、記録できるデータ量が違うからだ。層の数が大きかったり両面だったりすると値段が高くなる。DVDやBDを選ぶ時はそこにも注目するといい。

 

記録できるデータの量が違うだけのCD、DVD、BDの名前が異なっているのは、記録したい対象によって使い分けをしたほうがよいからだろう。データを記録するには書き込むための溝が必要なため、データ量が増えると溝の数が増える。データ量の少ないCDの溝は太く、データ量の多いBDの溝は細くなっているためBDは少し傷がついただけでもデータがだめになってしまう。記録できるデータ量が多いものほど繊細なため取扱いには注意が必要ということだ。大は小を兼ねるということわざもあるが、やはり音楽はCD、高画質の動画はBDというように使い分けたほうがよさそうだ。

 

またCDとDVDとBDには種類があり、それぞれ用途によって使い分ける必要がある。読み出し専用で書き込みができないものにはCD -ROM、DVD-ROM、 BD-ROM のようにROMがつく。レンタル用の映画やドラマのDVDなど、すでにデータが入っているものはだいたいこれだ。1回だけ書き込みできるものにはCD-R、DVD-R、BD-R のようにRがつく。初めにデータを書き込んだ後は読み出し専用になるため、長期間保存するような思い出の音楽や動画を入れるのにちょうどいい。書き込みを失敗してしまうと鳥よけ以外に使い道のないゴミになってしまうというデメリットもあるが。

 

よく書き込みに失敗する、データを書き換えしたいという人はCD-RWDVD-RAMBD-REを使えばいい。CD-RWは約1000回、DVD-RAMは10万回、BD-REは1000回以上の書き換えができる。テレビ番組を録画する時なんかに便利だ。録画に失敗したとき、見終わったときに何回も書き換えることかできる。記録したいものや用途に合ったCD、DVD、BDを選んで使っていきたい。