「月がきれいですね」=「I LOVE YOU」にはもううんざり

先日は十五夜だったこともあり、まんまるの月が空の高いところで光り輝いていた。そんな時に誰かと一緒に散歩していたら「月がきれいですね」と言うことくらいあるだろう。


それくらい「月がきれいですね」という言葉はなんの気なく使うものだが、言葉通りの意味で使わない人もいるらしい。夏目漱石がI LOVE YOUの意味で「月がきれいですね」と言った話があったとかなかったとか。自分はTwitterでその話を知った。


最近はこの話がドラマやアニメでよく使われている。その影響もあるのかかなり多くの人にこの話は広まっている気がする。そのことを知っている人からすれば「月がきれいですね」と言われたら変に勘ぐってしまう。


なにげなく自分が「月がきれいですね」と言ってしまった場合も、相手が勘違いをしていないか後から気にすることになる。この話が広まったせいで月について話をする時に気を使わなければならなくなってしんどい。NGワードゲームをしている気分だ。


自分には夏目漱石がこんな日常的に使う言葉で愛を語ったとは思えない。夏目漱石も自分のいない世界でありもしない噂を立てられ、いい迷惑をしているのではないだろうか。月の話をする時にいちいち気を使うのはもううんざりだ。月は一人で見るようにしよう。