地元愛なんてものはない

地元愛というものを自分は持っていない。なぜかというと地元に不満がたくさんあるからだ。自分が地元に留まっているのは親がいるからというだけ。仲良かった友達はみんな県外に出ていって嫌いな先輩だけが残っている。親がいなくなったらさっさと出ていきたい。


別に地元が田舎だからダサいとか交通の便が悪いとか魅力度ランキングが下位だとか言う気はない。スーパーやコンビニが適度にあり大型ショッピングセンターもあるので買い物に不便はないし、電車は15〜30分に1回だが空いていてだいたい座れるところは気に入っている。何年か前に地元が魅力度ランキングで上位に入っていたがたぶん大型ショッピングセンターが県内で1番早くできたから。台風の被害をめったに受けないのもいい。不満があるのはそれ以外のことである。以下に記していく。


ローカル番組のノリが寒すぎて見続けるのが苦痛。行ってみたいと思えるような飲食店や観光地が紹介されたことがない。


地元出身の人がテレビで有名になったとか世界大会で優勝したとかいったとたんにもてはやす。横断幕を作ったり地元のイベントに呼んだりするのは多少は応援になるかもしれないが、本人は地元じゃ活躍できないから出ていったわけで生まれただけの場所になんの思い入れもないよなと冷めた目で見てしまう。


祭りが嫌い。ケンカして毎年ケガ人が出るし死人が出ることもある。そんな祭りのために地域住民から強制的に何万円も持っていく。最近は祭りを盛りたてようとしているがやめてほしい。


自治体の臨時職員をやってたときの待遇が悪かった。さらに働いているあいだに近隣の自治体と比べて公共サービスが悪いことにも気がつく。


行政に関わる職員の悪いニュースが多い。入札情報を業者にわたし不正をする公務員、酔っ払って河原で寝て警察に保護される市議会議員、クラスターも発生しているコロナ禍に十数件も会食をする県職員。


住民のほとんどが無駄だと思っているものに税金を使う。駅前に駐車場が少ししかない中途半端な大きさのホールを作る。イベント会場は古いホールで事足りているし、イベントを増やすにしても駐車場がないと人を集められないのに。税金を使うなら駅前に無料の駐輪場と駐車場を増やしたほうがよかったのではないか。


など

だから自分はふるさと納税をしている。年収が少ないのでたいした金額ではないが限度額ギリギリまで。ふるさと納税は税金の使い道を指定できるところがいい。


住民に住んでいる自治体へ税金を全額納めてほしいなら、自治体はもっと努力すべきだと思う。なにもしなくても安定して収入が入ってくるという状態では、住民の望まないところに税金が使われる問題が改善される気がしない。返礼品がなくてもちゃんと公共サービスを充実させることをアピールできるなら税金は集まるはすだ。クラウドファンディングでもお金を集められるのだから。


なにもやらずにいることを愚直とか真面目とかいって美化し、返礼品によってふるさと納税を集めようとしているところを批判することはやめてほしい。特産品のない自治体でもマラソン大会や花火大会などの体験を提供するとか、なにかできることがあるはずだ。


そもそもある住所に住んだら1つの自治体のサービスしか受けられないというのがよくないのではないか。今ある自治体がサービスエリアを広げることで、住民が複数の自治体からサービスを受けたいところを選べるようになれればいいのに。


あと日本の人口はどんどん減っているのだから、過疎化している地域に人を呼び込もうとするのではなくみんなで都会に移住したらいいと思う。東京一極集中みたいなのは災害時のリスクを考えてやめたほうがいいが、ある程度は人が集まっていたほうが生活しやすい。ポツンと一軒家とかテレビでよく紹介されてるが、電線を伸ばす必要性とか買い物とか交通の不便さを考えると効率が悪い。


それぞれの自治体が切磋琢磨することで日本にもっと住みやすい町が増えるといいなと思う。