彦根城に行ってきた

2023年3月彦根城に行ってきた。

彦根城(ひこねじょう)は近江国、現在の滋賀県彦根市にある城であり琵琶湖に面している。天守が国宝指定されている城は5つだけありそのうちの1つ。ちなみに他は犬山城松本城、姫路城、松江城島根県松江市にある松江城には行ったことある。

 

彦根城徳川四天王の一人である井伊直政の家臣によって築上された。井伊直政は1600年の関ヶ原の戦いの後、その軍功により18万石にて近江国北東部に封ぜられたのだが、戦の傷が癒えず2年後に死去。井伊直継が家督を継ぐが幼少であったため、家老の木俣守勝が直政の遺志を継いで1603年に彦根山(金亀山)に彦根城の築城を始めたと言われている。

 

その後は歴史の授業で習った通り徳川幕府が統める太平の世が続くので、彦根城の軍事施設としての存在理由はなくなった。主に年貢米の保管など倉庫として使われていたとか。

 

ただ軍事施設としての名残は残っている。道がコの字に囲まれていたり、表門から入ると橋の下をくぐって3回左折して橋を渡らないと本丸へ行けなかったり、いたるところに櫓があったり、天守の鉄砲や矢で攻撃する穴が漆喰で塞がれ外から見えにくくなっていたり、隠し部屋があったり。

 

櫓は天守の奥にある西の丸三重櫓が印象に残っている。見た目はシンプルだが3階建でひらけた場所にあるので見晴らしがいい。古い階段は使用禁止になってたが3階まで登れる櫓は初めて見た。

 

天守は階段が急だったことしか印象に残ってない。角度は62度だそうだがはしごを登っているかのような感覚。展示物はなにもなく、ただ3階まで階段を上って景色を見て下りただけ。窓から光があまり入らず中はまあまあ暗かった。木造だったので趣はある。

 

きれいだったのは楽々園の奥書院。石の上に立つ屋敷がなんかいい感じだった。隣にある玄宮園は平凡。別料金だが渡れない橋ばっかりだし、あまり広くもない。

 

駐車場近くにある21頭の馬がつながれていたという馬屋はけっこう大きかった。山の斜面を登るように築かれている登り石垣は迫力がある。切った石をパズルのように組み合わせたタイプではなく、いろんな大きさの石のすき間に小さな石を詰めたタイプの石垣はちょっと珍しい。

 

駐車場から表門をぬけて山道を登り天秤櫓、太鼓門櫓を通過して天守と三重櫓を見学し、山道を下って楽々園と玄宮園を見て駐車場に戻った時には、ゆっくりしたわけでもないのに70分経っていた。敷地が広く歩き回るだけでいい運動になる。もっと時間があれば彦根城博物館も見たかった。