天岩戸神社と高千穂峡に行ってきた

観光で日本神話の舞台になった天岩戸神社高千穂峡を見に行ってきた。2つとも宮崎県にある。

 

ギリシャ神話では浮気の絶えないゼウスが有名だが、日本神話といえばひきこもりのアマテラスが有名である。天岩戸神社の敷地内にそのアマテラスがひきこもった場所があると言い伝えられている。

 

そこを見ることができるのは特定の時間だけである。集合場所で時間まで待つと神主さんが来て天岩戸神社の裏側に案内してくれた。そこから川を挟んで向かい側にある山を眺めることができる。山の中腹にある少し開けた空間がアマテラスの閉じこもった天岩戸(あまのいわと)だという。

 

実際に見た感想としては、言われないと気づかないくらい普通の山だなというもの。眺めた場所から天岩戸まで距離があったせいもあるが、少し木が少ないくらいで岩も洞窟も見えなかった。まあ誰が見ても明らかにそれとわかるものより、昔はそんなことがあったのかもしれないと仄めかすくらいの方が神秘的な感じがしていいのかもしれない。

 

太陽の神であるアマテラスが引きこもった理由はスサノオの悪行に心を傷めたからだ。太陽を司るアマテラスが閉じこもってしまったことで、世界から太陽が消えて昼がなくなり夜だけになった。困ってしまった神々はなんとかアマテラスを出てこさせようと岩戸の前で祭りをした。それに興味をひかれて岩戸を少し開けたアマテラスを力のある神が引っ張り出したことで世界に昼が戻ったといわれている。

 

そんな太陽が復活したりたくさんの神々が集まったりした場所がここ天岩戸神社だと考えるとなんらかのパワーを感じるような気もする。高千穂峡は神々が地上に降り立った地で、神話のふるさとと呼ばれているらしい。

 

高千穂峡はかなりきれいな渓谷で滝も見応えがあるし、柱上のマグマが固まった岩もおもしろい。谷の水も緑とも青ともいえいるような深みのある色だった。他にも渓谷を見に行ったことはあるが、こんな渓谷を見たのは初めてだった。

 

神話を知らなくてもなんとなく見ているだけで癒やされるのでパワースポットといわれるのも納得だ。行ってよかったと思う。