棚田は洪水や土砂くずれを防ぐ

最近自分の中で棚田が熱い。棚田は山の多い日本でなんとか田んぼを作り出すために編み出された必殺技だ。棚田を作り出すことによって平地が少ない山の斜面でも田んぼを使って稲作をすることができる。


棚田は山地で稲作ができるようにするだけでなく、洪水や土砂くずれを防ぐこともできる。大雨が降った時に棚田は水を貯め込むダムのような役割を果たす。そのため水が地表にあふれだしにくくなり洪水を防ぐのだ。また棚田は堤防のように土が流れるのを防ぐこともできるため土砂崩れにも強い。


棚田は見るのも楽しい。棚田は人間が自然を活かして作りあげた芸術作品であるといっても過言ではないと思う。自然の力だけでできた鍾乳洞や柱状壁からは自然のすごさを感じられるが、人間が自然に手を加えて作った棚田は自然+人間のすごさを感じられる。田植えされた棚田や夕日に照らされた棚田など季節や天候による変化も楽しめる。どのように作られ利用されているかを想像する楽しみもあるし、ただ単純にきれいな景色として楽しんでもいい。


棚田を見に行って見たいけれど、どこにあるのかわからないという人は、まず農林水産省のHPを検索することをおすすめする。農林水産省は日本全国の「棚田100選」をPDFで公開している。都道府県別に並んでおり市区町村名も載っているのでまずは自分の住む場所の近くにある棚田から選んで行ってみよう。何か所か回ってみているとお気に入りの棚田を見つけられるはずだ。


実際に見に行く暇がないという人には棚田の写真集がおすすめだ。写真集では日本各地の棚田が最高にきれいに見える瞬間を楽しむことができる。むかし中学校の社会の先生が授業中に棚田の写真集をキラキラとした目でおすすめしてきたのが強烈に印象に残っている。あれから十数年経って中学生の時にはわからなかった棚田の魅力がわかるようになってきた。これからもいろんな棚田を見に行きたいとい思う。