原付を売ろうと思ったら丸一日かかった

家族から原付の処分を頼まれたので、ネットで買い取ってくれるところを調べることにした。自動車を持っておらず、自宅まで原付を取りにきてほしいとのことで、自宅まで取りに来てくれるという条件で調べることにした。

 

ちなみにその原付は新品で買ってから6年目のスズキのパレットで、走行距離は8500kmほどだ。エンジンは普通にかかるし、事故の経験もないので傷も汚れも平均的である。ネットで相場を調べてみると5000~20000円といったところだった。廃棄量が大きく人気のあるバイクであれば高く買い取ってもらえるが、原付の相場はあまり高くはないらしい。それでも買い取ってはくれるだろうと思っていた。

 

原付は税金や保険の手続きが複雑で、送料もかなり高いのでヤフオクやメルカリによる個人売買は除外することにした。原付を専門に買い取る業者はないようだったので、バイクを買い取っている業者を調べた。

 

家まで無料で取りにきて査定してくれるという条件では、バイク王レッドバロンとバイクランドを見つけた。そして、3社にメールと電話で原付の種類と住所を伝えて、見積もりを申し込んでみたが、買い取りはできないと言われショックを受ける。使用年数や走行距離は聞かれなかったので、原付の状態は関係なさそうだ。

 

バイク王には5000円払うなら引き取ってもいいと言われた。廃品回収を無料でしてくれるところもあるので、まだ使えるものにお金を払うってのはさすがにないだろう。レッドバロンに電話をすると、バイクランドで買った原付かを確認されて、買取はできないと言われた。噂どおりレッドバロンは自分の店で買った客だけを優遇しているようだ。バイクランドからは「流通経路を確保できないため、査定金額をお出しすることができません」とメールが来た。

 

同時進行で、自賠責保険を解約するため電話をかけて書類を取り寄せ、廃車手続きをするために市役所へ手続きをしに行ってたら丸一日かかった。結局、朝から夕方まで時間をかけて、原付を買い取ってくれるところを見つけることができなかった。近所の自転車屋は忙しそうで、なかなか引き取りにきてくれないと聞いていた。しかし他に思いつく買い取り先もないので、最終手段で電話をかけてみると原付を5000円で引き取ってもらえることになった。しかも、電話をかけたその翌日には原付を引き取りに来てくれたそうだ。

 

持つべきものは、近所の顔見知りの店だと思った。これなら、始めからここに連絡していればこんなに原付を売るために苦労することはなかった。ゴミを捨てるにはお金がかかる時代だが、まだ使えるものを処分するのにお金がかかるのには疑問を感じる。メルカリなどのフリマアプリで、個人間で物を売り買いできるようになったのはいいが、持ち運びの難しいものは売りにくい。もっと近所の人の間で、物の売り買いができるサービスがあればいいのにと思った。