スポーツジムでファイドウの教室に参加してきた。ファイドウとはボクシングやムエタイなど格闘技の動きを取り入れたフィットネスのことである。
エアロビクスやジャズダンスの教室のように複雑なステップはなく、単純に前後や左右に動くだけ。ターンもないので目がまわったり、自分がいまどこにいるのかわからなくなってしまうことはない。ファイドウは繰り返しが多いため、動きをすぐに覚えて身体を思いっきり動かすことができる。
パンチやキックの動きはストレス解消になる。目の前のむかつく奴を叩きのめすイメージをしながら身体を動かすといい。手や足の力だけを使うのではなく、威力を高めるために身体ごと踏み込んで攻撃する。攻撃したら反撃されないようにすばやく距離をとる。イメージしながら体を動かすことで、スピードも威力も高まっていく。
パンチにはストレート、ジャブ、フック、アッパーがある。ストレートは顔面をまっすぐ打ち抜き、ジャブはすばやく鼻を打って戻る、フックは腰をひねって耳を狙い、アッパーは顎を下から打ち上げる。
膝蹴りや肘打ちなど実戦でより効果のありそうな動きもある。膝蹴りや肘打ちはムエタイの動きなのだが、危険なため多くの格闘技で禁止されているらしい。
格闘技の動きを実戦で使わなければならない状況には出会いたくないが、いざという時のために鍛えておくのは悪いことではない。周囲のむかつく人間をいつでも葬れるような肉体を持つことで、安心して生活ができるだろう。
たとえイメージの中でしか手が出せなくても、いつでも潰せるという心の余裕を持つことは、精神的健康にもいいはずだ。さらに、ファイドウは引き締まった肉体を手に入れるのにも効果がある。パンチやキックをする時に腰をひねることでお腹まわりが引き締まり、バックキックでおしりが引き締まる。これからもファイドウを続けていきたいと思った。
