蚊の進化を実感している

最近の蚊はすごい。長袖長ズボンを着ていてもいつのまにか刺されていることがよくある。この前はジーパンを履いていたのに刺されていた。さらに身を隠して気づかれないように刺す能力も高くなっている。まるでアサシン(暗殺者)のようだ。

 

蚊の姿を見ることは減った。しかし刺される回数が減ったわけではない。気づかないうちに刺されて、かゆくなってから気づくのだ。その時に蚊の姿を必死に探しても99%見つけ出すことはできない。

 

もし運よく蚊を見つけても、その場で仕留められなければ安心して夜眠ることはできない。手で叩いてもひらりと躱すので殺虫剤を吹きかけるが煙にまぎれて身を隠す。蚊も学習しているのか一度姿を見せて逃げた後はなかなか姿を現さないようにしている。おそらく暗いところで息をひそめてじっとしているのだろう。あの体の大きさで隠れられたら、人間が探し出すことは不可能に近い。そして眠ったりして無防備になった時を狙って刺しにくるのだ。

 

刺す蚊は産卵を控えたメスだけだといわれている。蚊によく刺される人は子持ちのママにモテモテということだ。人妻好きにはうれしいだろうがそうでない人はモテてもあまりうれしくない。オスは木の葉などから栄養を得ていて、栄養のために危険をおかすほどではないため人間を刺すことはないらしい。

 

人間でも妊娠中の母親は、通常の時の何倍も栄養が必要になる。子どものために栄養を求める妊娠中の母親の気持ちを考えれば同情もできるが、それでも刺されてかゆくなるストレスを考えると刺されっぱなしというのは耐えられない。

 

そのため全力で蚊を避けるための活動をしている。詳しくは以前書いた。

 

ya-makun.hatenablog.com

 

しかし蚊もどんどん進化している。蚊に対する殺虫剤もどんどん進化しているが、それに耐えられる蚊もいる。殺虫剤に耐えられる強い蚊が生き残って子孫を残すと、その強い遺伝子を持つ蚊がまた子孫を残し、強い遺伝子をもつ蚊がどんどん増えていく。すると今度は強い遺伝子を持つ蚊にも効くような殺虫剤が開発される。これを繰り返していくと、どちらかが進化すればもう一方も進化するイタチごっこになる。

 

やはり人間が自然界のものを完全に支配することはできないのだと思う。殺虫剤があまり役に立たない場合、家の中に蚊が多い人は蚊帳を特におすすめする。蚊帳の中にいれば夜安心して眠れるし、もし出入りする時に蚊が中に入ってきても捕まえるのが簡単になる。殺虫剤の臭いが嫌いな人や、小さな子どもがいて殺虫剤をあまり使いたくない人にちょうどいい。

 

進化する蚊に対応するには、蚊を倒そうとするのではなく蚊と共生する道を探っていくのがよさそうだ。妊娠中の蚊に人間の血以上に栄養のあるものを与えて人間を刺さないように誘導するとか、人間が蚊にかまれても感染症にかかったりかゆくなったりしないような薬を作るとか。これからも進化し続ける蚊と長くつき合っていくためにはそのような方法を見つけ出していかなければならないのかもしれない。