くっつかない吸盤フックはただのゴミ

風呂場のお掃除ブラシを引っ掛けるために使っていた、レバー式の吸盤フックが近ごろ調子悪い。何もしてなくてもだんだんと下にずり落ちてくるし、壁から外れて床に落ちることもたびたびある。急に風呂場からガガンと大きな音が聞こえてくるとびびってしまう。


吸盤フックがくっつきにくくなった原因は、フックと吸盤の接着面が破損したことだろう。正常ならレバーを締めることによって吸盤の中が真空状態になるはずなのに、破損してからレバーを締めても吸盤の中に空気が残るようになった。ボンドや接着剤でくっつけても隙間を完全に埋めるのは難しい。仕方がないので代わりのフックを買いに行く。


100円ショップとホームセンターで探して、異なる種類のものをいくつか買ってみた。


1つ目は100円ショップで買った1つ110円のレバー式の吸盤フック。引っ掛ける部分が2箇所あり、靴を風呂場で乾かすのに便利という点に惹かれた。さっそく風呂場の壁にくっつけてみたところ、10秒ちょっとで落下。ひっつけ方が悪かったのかと重い、吸盤に水をつけて強めにひっつけてみるも10秒くらいで落下。何もフックにかけてなくても10秒もしないうちに落下する。自重すら支えられない。耐荷重2kgとあったのに、靴どころかビニール袋すら引っ掛けられないのはひどすぎる。使えなさすぎて速攻でゴミ箱に入れた。



2つ目はホームセンターで買った2つ500円のレバー式フック。直径は3センチくらいで吸盤が小さめではあるが、形は今まで使っていたものと似ているため大丈夫だろうと思って購入。さっそくくっつけてみるが、すぐに落下する。10回くっつけ直してみるも、全然もたない。1つ目よりは本体の重量も軽いのに自重も支えられないとは。せっかく1つあたり2.5倍もの金額を出したのに。高い金額を出せばいいというわけではないらしい。またゴミを買ってしまったとショックを受けながらゴミ箱に入れる。


3つ目は別の100円ショップで買った1つ110円のくっつけて回すジェルフック。吸盤の部分がベタベタしていて、くっつけただけで安心感がある。そこらかさらにネジを回して吸盤と壁を密着させるので安定感が半端ない。全く落ちる気配がなかったので、重めのブラシをかけて1週間様子を見てみたところ、下にずり落ちることもなかった。やっとちゃんとしたフックに巡り会えた。耐荷重3kg、強力吸着という表示に偽りなしだった。


4つ目は100円ショップで買った1つ110円のスイングマグネットフック。風呂場には磁石がくっつく壁があるということをネットで知り、家の風呂場にも磁石がくっつく壁があることを発見したため購入。さっそく壁に近づけるといい感じにマグネットが引っ張られてくっつく。耐荷重2kgとあったしこれなら大丈夫そうだと思って、風呂場で使い続けてみたところ、落下することはなかったが水がかかるとちょっと下にずれる。


水がかかるとブラシの重さが重くなって、支えきれなくなるのかもしれない。シャワーを使うときにブラシが水のかかる位置にあったので、くっつける位置をずらしてみる。結果あまりずり落ちなくなった。これなら許容範囲だ。マグネットフックは位置を簡単にずらせるのがいい。これを風呂場のお掃除用ブラシ用として使って、ジェルフックは冷蔵庫にくっつけて使うことにした。


あと100円ショップで吸盤補助材も買ってみた。さっそく風呂場の壁に貼ってみると、ぴったり張り付く。位置をずらすために剥がそうと思ったら全く爪が入らなくてあせった。ピックを端から隙間に滑り込ませて空気を入れると剥がれて一安心。その上から吸盤をくっつけると安定するが、剥がれなくなるのは怖い。長期間つけっぱなしにしてたら剥がれなくなったという口コミもあるし。端の方に折り目をつけて手で剥がせる状態で貼り直し、様子をみながら使ってみることにした。


1ヶ月後、風呂場のマグネットフックの位置をずらしたらフックを付けていた位置の壁にサビがついていた。なぜ?と思ってフックをよく見るとマグネットがはめ込まれた枠の金属部が錆びている。フック部分の金属は全く錆びてないので予想外だった。これ以上サビがつかないようにマグネット+金属部分をセロテープで覆った。


冷蔵庫に付けたくっつけて回すジェルフックはたまに落ちてくるが、許容範囲だ。冷蔵庫横に収納ができたので重宝していた。だが半年後、ジェル感がなくなり丁寧にくっつけてもすぐ落ちてくるようになったのでゴミ箱へ。値段からすると十分役割を果たしてくれたと思う。


今回買った吸盤フック4つのうち2つは全く使えなかった。くっつかない吸盤フックはただのゴミだ。嘘の表示でゴミを売るなんて許せない。くっつく吸盤フックを一目で見分けられる能力を身につけたいと思った。