ツアー旅行の帰りの船がめっちゃ揺れた

一泊二日のツアー旅行の帰りの船での出来事である。その日は朝から雨が降っていた。バスでフェリー乗り場に移動している間にも雨はずっと降り続いていたが、台風の情報は全くなかったため船は定刻に出航した。しかし乗っている内にだんだんと天気が荒れてきた。

 

はじめはちょっと揺れるくらいだったが、天気が荒れると共に揺れはどんどん大きくなり、何かに捕まらないと船内をまっすぐには歩けないほどの揺れになった。屋根も壁もあるまあまあ大きな船だったため舟から放り出されるという心配はなかったが、船の甲板に出るのには命の危険を感じた。

 

幸運なことに靴を脱いでくつろげる広いスペースがあったため、横になって揺れをやり過ごすことにした。なぜか横になっているほうが座っていた時よりも揺れを感じにくい気がする。床と一体化して体が安定するからだろうか。そういえば船酔いした時に横になるおじさんもいるし、横になることには船酔いを軽減させる効果があるのかもしれない。

 

そんな揺れの中でも偶然一緒に乗り合わせていた子どもたちははしゃぎまくっていた。大人にとってはアクシデントでも、子どもにとってはアトラクションなのだ。予想外のことが起こっても柔軟に楽しめる子どものような心を大切にしたい、そう感じた。