婚姻届と姓変更の手続きについて思うこと

今回は婚姻届と姓変更の手続きについて語りたい。日本の今の法律では夫婦同姓にしなけれぱならないので婚姻届を出す時に自分が姓を変えたのだが、とにかく手続きが面倒だった。自分が姓を変えると言ったことを後悔するくらい。


まず市役所での手続きが一日で終わらなかった。平日の開庁時間に婚姻届と戸籍謄本を提出して書類に不備がなければすぐに手続きできるんじゃないのかよ。届を出した窓口で新しい本籍地に変わるのが8日後だからその日以降に来いと言われる。まじですか。本籍地の変更が終わらないと新しい住民票と戸籍謄本も手に入らないので、マイナンバーカードの手続きもその他の姓変更の手続きもできない。


ネットや本に全ての手続きを一日で終える方法が書いてあったのに。市役所の後に警察署とか銀行とか回る予定だったのにいきなり出鼻をくじかれた。


仕方ないので後日有給をとって市役所へ。新しい住民票を300円、戸籍謄本を450円払って手に入れマイナンバーカードの手続きも済ませる。


その後警察署へ行き運転免許証の手続きをする。住民票をわたして旧姓併記ができると聞いたのでお願いしますと言ったら、旧姓併記するには市役所で手続きが必要でその記載を住民票にしてもらう必要があると。なぜかというと前の姓が証明できないからだと。前の姓なら運転免許証に書いてあるし、前の姓が書かれている戸籍謄本を持っていたので見せるがそれでもだめだと。意味がわからない。


今さっき市役所で手続きしてきたばかりだから戻って住民票を書き換えてもらえばすぐにできるのかと聞くと、それでも何日か待たないといけないと。かなり面倒なので旧姓併記はあきらめて名義変更だけ済ませ、警察署をあとにした。


次は銀行だ。窓口に行かないと名義変更の手続きができない4つの銀行をまわる。あまり混雑していなかったが1か所につき30分くらいかかった。どこでも3枚くらいの書類を書かされ、ハンコを押しまくる。通帳は二重線で旧姓を消して新姓を書くだけ、キャッシュカードは後日新姓のものを郵送するというところがほとんどだった。


最後は保健所だ。医療系の国家資格の免許を2つ持っておりその名義変更をするためである。変更しないまま放置していればせっかく取得した免許が使えなくなってしまう。手続きには戸籍謄本と1000円の収入印紙が必要だとホームページに書いてあったので購入して持っていく。戸籍謄本1枚と1000円の収入印紙2枚を窓口で渡すと、戸籍謄本が2枚必要ですと言われる。意味がわからなすぎてはい?と聞き返してしまった。理由を聞くと2つの免許の手続きは別物だから2枚いるのだと。旧姓を証明するだけの物なのに。コピーして使ってくれというとそれはできないと。戸籍謄本手に入れるのに450円かかるんですが。既に名義変更のためだけに2000円も払っているのに。


かなりイライラしながらじゃあ後日郵送で戸籍謄本だけ送るから手続きしてくれというとそれもできないと。意味がわからなすぎる。もっと融通をきかせるべきじゃないですかというと、みなさん従っておられますのでとクソみたいな返しをされる。手続きをする人が少数で文句をいう人がいないからこんなことがまかり通っているのか。こんなだから公務員は嫌われるんだと納得する。


その日に手続きするには戸籍謄本を手に入れるしかなかったので一番近くにある窓口をきいて戸籍謄本を取りに行き、戻って手続きを済ませた。今の免許証は原本を提出し、名義変更が完了した免許証ができるのは5ヶ月後になる。できたらハガキを送るから窓口まで取りに来いと。いや郵送で送れよ。2022年1月現在ただでさえコロナで外出自粛と言っているのにコロナ対応をしているはずの保健所がそれでいいのか。それに5か月間免許証が手元から消えるわけだがその間に転職活動する人にはいったいどうしろというのか。病院で働いている医師や看護師などの医療従事者が名義変更するときにもこんな負担を押しつける保健所は正気じゃないと思う。


ここまでで自分の名義変更の手続きは一通り終わった。朝9時に家を出て16時過ぎまでほぼ一日がかりだ。それとは別にネットと郵送でする銀行や保険、携帯会社の手続きにも半日以上かかった。ストレスのたまることも多く、仕事に行くよりだいぶ疲れる。もう2度と経験したくない。政府には選択的夫婦別姓を法制化する前に、まずは市役所や警察署や保健所など行政機関での名義変更の手続きや旧姓併記をもっと簡単にできるようにしてほしいと思う。