フォトウェディングの衣装合わせ

フォトウェディングで撮影よりも楽しみにしていたことがある。それは衣装合わせだ。フォトウェディングの衣装合わせでは撮影本番に着る衣装を選ぶためにいろいろな衣装が着られる。撮影本番よりもたくさんの衣装を着られるのが楽しみだった。客観的な意見をもらうために両親にも一緒に来てもらった。


選んだプランは洋2和1の3着で撮影するもの。衣裳ランクに関わらず料金が一定の定額プランにしたのでお金を気にせずに衣装を選ぶことができる。来店するとスタッフからタブレットを渡されその中からいいと思った衣装を3着選ぶようにいわれる。そして選んだ衣装を順番に試着していく。


まずはウェディングドレスから。事前にネットで見ているとAライン、プリンセスライン、マーメイドラインなどシルエットの異なるドレスがあるようなのでいろいろ試してみたかったのだが、残念ながら自分のサイズに合うものがあまりなくAラインしか選択肢がなかった。ぶっちゃけ白のドレスなんかどれも似たりよったりに見えるが、1着目はないなと思って2択に絞る。あとはカラードレスを決めてからタイプの異なるほうを選ぼうと思い決定は後回しにする。


次はカラードレスだ。まずぱっと目に入った水色、うすい緑、シャンパンゴールドのドレスを選ぶ。半袖レース付の水色ドレスを着てみるもシンプル過ぎてあまり心惹かれない。うすい緑のマーメイドラインに近いドレスは着心地はよかったがおばさんっぽく見えると両親から不評だったため除外。シャンパンゴールドは悪くはなかったがちょっと地味なのと締め付けで気分が悪くなったので保留。


もう一度タブレットを見て濃い緑のドレスを選び試着する。色もきれいで写真で見ても前3着よりはよかったのだが、横から見た時にドレスが胸から浮いているように見えるのが気になって保留。もう他に候補はないかと思ってタブレットを見直す。あと青と赤のドレスだけ試着してから決めることに。青のドレスは胸元に宝石のような装飾がついておりスカート部分が5段フリルで色の変化もあったので一目で気に入った。赤のドレスは大人っぽく見えて悪くはないのだが、スカート部分がシンプルすぎたので除外。


青のドレスに一番心惹かれていたのだが、スマホ写真で見たときに光の加減によって黒っぽく見えてしまうことだけが気になった。スマホ写真で見たときに一番きれいだったのが濃い緑のドレス。だが撮影では横から撮ることもあるだろう。プロだから光の調節はうまくやってくれるだろうと思って青のドレスを選んだ。


選んだ青のドレスはビスチェタイプだった。肩と腕が丸出しのビスチェタイプのドレスは写真で見た時に素敵に見えずなんとなく嫌だったため、オフショルを追加でレンタルすることにした。ドレスや着物は何を選んでも同じ料金なのだが小物は別料金である。オフショルははじめ1万円と言われたが交渉して5千円にしてもらった。


カラードレスはオフショルにしたのでウェディングドレスはビスチェタイプにボレロを付けようと思っていた。だがボレロを着てみると首と腕が猛烈に痒い。レース生地なので刺激が強いのだ。1時間以上ある撮影の間ずっとそれに耐えられる気がしなかったので、ボレロは諦めてオフショルのウェディングドレスを選んだ。結果どっちもオフショルになってしまったが着心地には代えられない。


最後は和装だ。和装はドレスより試着するのに時間がかかるだろうと思っていたら羽織ってピンチで止めるだけだった。ベースが白の色打掛にすることは決めていたので、タブレットから3着選び試着してスマホで撮った写真を見比べて一番写真映えのするものに速攻で決めた。


ドレスと着物が決まったらあとはヘアアクセサリーやヴェールや手袋、色打掛の中に着る掛下などの小物を選ぶだけだ。基本プランのものは1択でそれ以外を選ぶなら追加料金がかかると言われた。もう選ぶのも面倒になっていたので全て基本プランに入っているものにした。衣装がすべて決まってから時計を見ると4時間以上経っていた。


結果、基本プランにしていた場合ウェディングドレスは+10万円、カラードレスは+3万5千円、色打掛は+8万5千円のものを選んでいた。値段は見ずに気に入ったものを選んだのだが、やっぱり高額なものを自然に選んでいた。計22万円と衣装の追加料金だけでプラン料金を越えていたので、定額プランにしていてよかったと思った。