2人で話すのは平気なのに5人だと難易度高い

他人と会話をする時に2人で話すのはなんてことないのに、5人で話すと疲弊してしまうことが多い。これはなぜなのだろうか。グループワークのような自分の意見を言わなければならないプレッシャーのある状況だけでなく、飲み会のような気楽なはずの状況でも5人以上で話すと気疲れしてしまう。

 

2人で会話をする時は、お互いの共通点から話を広げていくことが多い。地元とはどこかとか趣味は何かとか行ったことある旅行先とか。相手が自分の話をするのが好きな人ならあいづちを打って聞き役に回るだけで会話が続く。相手があまり話したがらない人ならなんでもいいので自分が話せばいい。たとえ相手と自分の価値観が違っていたとしても1対1であれば、自分の話をすることにあまり抵抗はない。しかしこれが1対多数になると変わってくる。

 

5人で話をする時は自分以外の4人が話をしてくれれば、聞いているだけで会話が続く。だが自分が話をする時は4人に聞かれることになる。1対4だと他人からどう見られているかを気にしてしまい、自分の話をするのは気がすすまない。期待に応えられそうなおもしろい話をもっていればいいのだが、お笑い芸人でもない自分にそんなものはない。

 

別にそんなの気にせずに話せばいいのだが、注目されるとおもしろい話をしないといけないと思ってしまう。それがプレッシャーで結局聞き役に徹することが多い。自分が話したいことがあったとしても5人いたら話し始めるタイミングも難しい。誰かが話を振ってくれなければ、自分でタイミングを見極めて話し始めなければならない。それに失敗して他の人とかぶってしまうと気まずい空気が流れることになる。

 

そもそも会話をする時に人間の脳はフル回転をしており、話す人数が増えると処理する情報量も増える。2人なら処理する情報が少ないため脳は楽をしているが、5人だと情報が多すぎるため処理が間に合わなくなることもあるらしい。グループワークなど全員で話す必要があるときは逃れようがないが、飲み会などなら少人数での会話に持ち込めば疲れ果てずにすむのかもしれない。