アニメや漫画の実写化は二次創作だと思って見るようにしている

アニメや漫画の実写化が最近増えているような気がする。ジャンプのBLEACH銀魂、ディズニーのダンボやアラジンなど次々に実写化されている。正直、実写化が多すぎて少し食傷ぎみなところもある。


だが実写化をきっかけに、元になったアニメや漫画を見返して新たな発見をすることもある。実写化ではキャラやストーリーが変えられていることが多く、昔好きだった作品を違う角度から見れるという点では新鮮である。


最新の映像技術では、過去に映像化できなかったものができるようになっているというのも実写化が増えている原因の一つだ。ディズニーの実写化「シンデレラ」のかぼちゃの馬車やドレスはきれいすぎて驚いた。


しかし個人的には好きなアニメや漫画を実写化してほしくはない。どんなに優れた俳優や女優が演じても、キャラクターのイメージが崩れてしまうことが多いからだ。中途半端にビジュアルを寄せていたりすると余計に受け入れがたい。見た目が似ていても声が違うとか。


そのため、アニメや漫画の実写化は二次創作だと思って見るようにしている。二次創作なら急にキャラが変わってもビジュアルが変わっても、そういうものだと思って受け入れられるからだ。原作ではほとんど関わりのないキャラ同士が恋人関係になっているのも二次創作ならよくあることなので、実写もそう思って見ていればなんとか受け入れられる。


実写化されたものでも元のアニメや漫画より好きな作品もある。「DEATH NOTE」は結末が漫画より好きだったし、「変態仮面」は鈴木亮平の肉体美とアクションがすごかったし、「のだめカンタービレ」は映像と音楽の組み合わせでオーケストラの魅力に気づいたし、「逃げるは恥だが役に立つ」はみくりと平匡さんのかわいい感がよかった。


原作より実写化された作品を先に見た場合、自分の中では実写化のほうをオリジナルとして見てしまうこともある。鶏が先か卵が先か問題とは異なり、明らかに原作の方が先ではあるのだが、自分の中では先に見た方が基準になる。だから実写化の方を先に見れば先入観を持たず、純粋な気持ちで作品を楽しむことができる。だが既に原作を知っている作品の実写化は二次創作だと思って見ることにする。