漫画の帯が邪魔になること

漫画の帯はすぐに捨てる派である。なぜなら読むときに邪魔になるから。本棚に入れるときに帯どうしが引っかかってカバーが痛むのも問題である。自分が買った漫画の帯は即処分するが、人から借りた漫画に帯がついているときは傷めないように気をつかわなければならない。


漫画についている帯の99.9%は宣伝である。漫画の宣伝だけではなく関連グッズやイベントの宣伝をしていることも。たまに読者プレゼントの応募券がついているような実用性のある帯もある。


帯のほとんどは漫画を売るためにあるのだろうが、帯の内容が本編に邪魔になることもある。〇〇万部突破とかアニメ化とかは別にいい。著名人が絶賛しているというのは微妙である。


球漫画にプロ野球選手がコメントを書いている帯はへぇーそうなんだと思うだけで評価は上がりも下がりもしなかった。あまり好きではない芸能人が絶賛しているという帯はちょっと評価が下がった。ホリエモン絶賛と書かれている帯はなんとなく金の臭いがするためかなり評価が下がった。


せつないとか泣けるとか書いているのも冷めた目で見てしまうためよくない。最大の危機とかいうのも大したことないことあるし。というかアオリが大きいと期待をしすぎてしまうので、がっかりして余計に評価が悪くなる気がする。


まあ帯にもいろいろあるらしく、初版本にしかついてない帯とか本編の内容とうまくリンクしている帯とかとっておきたいと思うものもあるらしいが。自分はまだそんな帯に出会ったことはない。


と思っていたらつい最近ネットで買った集英社競技ダンス漫画の6巻にステキな帯がついていた。「今日こそ示そう…! 僕が第一の男であると…!」という本編のセリフを抜粋した帯である。前回の競技ダンス大会で3位だったキャラが観客席からの第三の男という声をきいて言ったセリフでかなりかっこいい。しかもそのキャラが表紙でばっちりキメている。この帯は気にいったので漫画に挟んでとってある。


漫画の帯は邪魔になることが多いが、たまにいいと思えるものに出会えることもある。帯を他の漫画に付け替える遊びもできるので、おもしろい帯を探し求めてみるのもいいと思った。