雨の日はあえて濡れながら帰るのも悪くない

ある日、買い物から帰ろうと思ったら雨が降っていた。折りたたみ傘を持ってはいたが開くのが面倒くさかったため、傘を使わずに濡れながら帰ることにした。

 

ちょうど暑い日だったこともあり雨に濡れるのは気持ちがよかった。雨粒が肌にあたる感覚が心地よい。たまには雨に濡れるのも悪くないものだ。服が濡れても、帰ってすぐに着替えることができる状況ならなおさら。

 

雨に打たれているとなんとなく感傷的な気分になる。詩や俳句でも作りたくなるような。そういえば、自分が今までに見たアニメは印象的なシーンで雨が降っていたことをふと思い出す。

 

シティーハンター』では槇村が死亡した日の夜に雨が降っていた。『NARUTO』では終末の谷でナルトとサスケがぶつかって戦いが終わりサスケが立ち去ろうとする時に雨が降り始めた。『鋼の錬金術師』では合成獣になったニーナを救えず、エドが自分の無力さに打ちひしがれている時に雨が降っていた。

 

雨が降っているのは基本的にシリアスなシーンが多い気がする。誰かが亡くなった時、別れの時、落ち込んでいる時などに都合よく雨が降る。何度も雨が降るアニメはそんなにない。

 

アニメでは作者が意図しないければ雨が降ることはないが、現実では定期的に雨が降る。日本では1年間にどれぐらい雨が降っているかというと、平均して47.6日と約13%を占める。1か月に4日は雨の日があるという計算だ。ちなみに晴れの日は60%、曇りの日は27%を占める。

 

雨の日って思ったより少ないなと感じた。雨の日は気分が落ち込みやすい気がするので多くはないほうがいい。日照時間が短い地域は鬱になる人が多いと聞いたことがあるし、雨という天気が人の精神に悪い影響を与えることがあるのかもしれない。

 

日本では雨が降ったら傘をさす人がほとんどだが、海外では雨が降っても傘をささないの人のほうが多いらしい。理由は雨が好きだから。雨というとじめじめしたり暗かったりとマイナスイメージがあるが、雨を楽しむことができれば悪い影響を受けることもないのではないだろうか。雨が降った時にはあえて雨の中に飛び出して笑顔で歌い踊るくらいしてみたほうがいいのかもしれない。