ブドウはかなり色が濃くならないと甘くない

ブドウは夏から秋にかけて収穫される果物だ。最近、知り合いからブドウをもらって食べたとき色はかなり濃いのに甘くないことに驚いた。店で売っているブドウは色が濃くなってからさらに熟成させたものだったから甘いのか。

 

ブドウといえば日本のものというより、ワインのイメージからフランスやスペインなどヨーロッパのものというイメージがある。実際日本で食べられているブドウはほとんどが外来のものを品種改良したものであるらしい。有名なものに巨峰、デラウエア、ピオーネがあるがすべて品種改良によって作られたものだ。

 

巨峰は名前が漢字なので日本産のイメージがあるが、ヨーロッパ産のものを3/4、アメリカ産のものを1/4掛け合わせたものである。1945年に開発された。デラウエアは小粒で戦前から食べられていたらしい。ジベレリン溶液を使った種なしのものも販売されている。ピオーネは巨峰とカノンホールマスカットを掛け合わせて1973年に開発された。

 

世界でブドウが多く作られている国は上位から中国、イタリア、アメリカ、スペイン、フランスである。スペインやフランスはイメージ通りだが、中国やアメリカが入っているのは少し意外だった。日本で生産が多いのは山梨県、長野県、山形県。これはだいたいイメージ通りである。

 

ブドウというとちょっと高級な果物というイメージがあるが、これはブドウを店に並べるまでにかなりの手間がかかるからではないか。ブドウのツルを巻き付ける棒を設置したり、袋掛けをしたり、虫を駆除したり、成熟させたり。どこからやってきたブドウがどのように育てられたのか想像しながらブドウを食べるのもいいかもしれない。