花粉症は昔はなかった病気なのか

春がくーると思い出すーそれが花粉症である。花粉症は花粉に対して免疫力が過剰に働いて起こるアレルギー反応のことだ。日本で花粉症といえばスギ花粉によるものがメジャーである。ピークは3月で、2月から4月にかけて発症する人が多い。

 

花粉症になると、もれなく目のかゆみとく大量の鼻水とくしゃみがついてくる。だから花粉症は日本人の20%がなっているようなありふれた病気ではあるが、あまり好まれていない。目と鼻から大量の液体を流しながらくしゃみを繰り返してかっこよさを保つことのできる人間は存在しない。鼻水を流したくないからといって鼻の穴にティッシュを詰めた姿では100年の恋も冷める。どんなに美男美女であっても花粉症から逃れられないという点では凶悪な病気だと思う。

 

そんな花粉症だが過去にはなかったという話を聞いたことがある。なのになぜ今は国民病と呼ばれるほど日本人にとって身近な病気になったのか。検索してみると、どうやら昔は花粉によるアレルギー反応で苦しんでいる人が少なかったらしい。

 

なぜ花粉によるアレルギー反応が増えてきたのかというとスギの植林が原因だそうだ。昔は日本にはスギがあまりなかったが戦後復興期に大量に植えられ、それが育って大量の花粉を飛ばすようになった。そのため花粉症が増えたという説がある。

 

スギは日本全国に植えられているため、花粉症から逃れるためにはスギのない国に行くしかない。沖縄と北海道はスギの数が少ないため花粉症患者が少ないと聞く。重度のスギ花粉症の人は移住を検討するのもいいだろう。

 

ただ花粉症はスギだけではなくブタクサやカモガヤによるものもある。植物がゼロで人間が生きていける場所はないので世界のどこに逃げても完全に花粉から逃れることはできない。

 

他に昔より栄養状態がよくなり免疫力が上がったため、アレルギー反応である花粉症が増えたという説もある。じゃあ花粉症にならないためにわざと偏った食事をするとかして免疫力を下げればいいのかといえばそれも微妙である。免疫力を下げれば今度はインフルエンザなどの感染症になりやくすなるからだ。結局鼻水を流すことになるなら発熱しない花粉症の方がましかもしれない。

 

年齢を重ねると自然と花粉症が治ることもあるらしい。ただこれも老化して免疫力が落ちたというだけのことなので、素直に喜ぶことはできない。

 

免疫力を下げずに花粉症を予防するにはマスクをしたり、洗濯物を取り込む時によく振って花粉を落としたりして鼻から入る花粉の量を減らすしかない。そういえば鼻の穴にワセリンを塗るといいと聞いたことがある。

 

花粉症で苦しまないために、できるだけのことはしてみようと思う。