学校の制服がなくなった方がいいと思う理由

自分の住んでいた地域は小・中・高と制服を着るのがあたりまえだった。そのため仕方なく制服を着ていた。制服を着る必要がなくなったのは社会人になってよかったことの一つだ。


社会人であっても駅員や消防士や警察官など制服のある職種もあるし、工場や病院など作業着が必要な職場もある。社会人の約20%はスーツを着ているというデータもあるが、田舎だからか自分の周りではスーツ姿の社会人をほぼ見たことがない。まあ通勤のときは私服で会社に行ってから着替えているだけかもしれないが。


自分の今の職場は制服はなく着ていく服に指定があるわけでもないが、なんとなく襟のあるシャツに長ズボンという無難な服装をチョイスしている。完全に自由というわけではないにせよ自分で服を選ぶことができるというのはいい。制服にはいい思い出が全くない。夏は暑く冬は寒いし、汚れたからといって簡単には洗濯できない。


毎日服を選ぶのがめんどうくさいから制服のほうがいいという人もいるかもしれない。それなら自分で仕事用の服を決めてしまえばいいのだ。自分は仕事用の服を3パターンくらい用意しておいて、それをひたすら着回している。


暑くなってきたら七歩袖や半袖にして着る枚数を減らす、寒くなってきたら長袖にして重ね着する。自分の体感温度に合わせて自由に服を変えられるのが私服の魅力だ。ずっと同じ服を着ていて嫌になってきたら別の服を着て気分転換をすることもできる。


制服は高額なのが大きなデメリットだ。私立学校の制服に限らず公立学校の制服でも5〜10万円とかなり高い。近ごろ感染症などで学級閉鎖になった時のために、自宅でも受けられるよう授業のIT化を進めようとしているが、貧困家庭がパソコンやタブレットを買う余裕がないから進められないという話をきく。そのような家庭に高額な制服を買わせているのなら、制服制度をやめて代わりにパソコンやタブレットを買ってもらえばいいと思う。制服は学校にしか着ていけないが、パソコンは授業以外のことにも使えるので、その家庭の財産になる。


制服は学校のブランドイメージを作るというが、生徒からしたらそんなのクソくらえだ。地域の人からは偏差値の高い学校に行ってるかどうかがわかって偏見の目で見られることもあるし、公立学校にブランドイメージなんて必要ないはすだ。私立学校ならかわいい制服を着たいという生徒を引き寄せるために必要なのかもしれないが。


制服は子どもを守るとかいう記事があったが、ペンキをぶっかけられても汚れない服や、石をぶつけられても痛みを感じない服でないなら子どもをしっかり守ることはできない。それほどの効果がない制服ならわざわざ高い金額を払って買う必要はないと思う。


自分が着ていた制服は夏は暑苦しく冬は寒かった。夏のシャツは通気性が悪く汗がたまり、冬のセーターは薄すぎて風がそのまま吹き抜ける。高校生のとき冬に学校指定の革靴を履いていたことで、それまで一度もなったことのないしもやけで苦しんだ恨みは忘れられない。指定の1足900円もする靴下は指のところに穴が空きまくって不快だった。ちなみにこの制服は某横文字のアパレルブランドの商品だとか。一生このブランドの服は買わないと心に決めた。


やっと制服から解放されて幸せをかみしめている。制服がないってすばらしい。学校の制服至上主義がだんだんと変わっていくといいなと思う。