「仕事にやりがいがあります」というと仕事が生きがいになっている人のよう、「仕事にやりがいは全くありません」というと、生活費のために仕方なく働いているような印象を受ける。
自分はできることなら働かずに生きていきたいと常々思っているので、生活費のためにやむなく働いているのだが、仕事にやりがいが全くないわけではない。なかなかできなかったことができた時にはやりがいを感じる。
幸運なことに今のところ自分はある程度希望どおりの仕事に就くことができている。やはり自分の興味のある仕事であるかどうかというのは大きい。給料はあまり多くないが、残業はそんなになく休みも十分にとれている。
仕事にめちゃくちゃやりがいがあっても給料が少なすぎれば生活できないし、休みが少なすぎたら体調を崩してしまう。そうなると仕事を続けることは難しい。やりがいなんて言ってられなくなる。
「うちの仕事はやりがいがあります」とアピールする会社は怪しい。やりがいをエサに安い賃金でたくさん仕事をさせられるのではないかと疑ってしまう。「やりがいのある仕事だから給料安くてもいいよね」というのはやりがい搾取である。
そもそも何にやりがいを感じるかは人それぞれだ。他人の役に立ったり感謝されたりすることにやりがいを感じるという人もいるが、営業成績がトップになることにやりがいを感じる人もいるし、お金をたくさん稼ぐことにやりがいを感じる人もいる。自分は仕事が楽しいと思ったり自分の成長したりすることにやりがいを感じる。
多くの人は人生の中で大部分を占めるのが仕事の時間なのだから、やりがいがないよりはあったほうがいい。だがやりがいよりも優先したほうがいいことはたくさんある。十分な給料も休みもやりがいもある仕事ができるのが一番いい。どんなときであっても自分にとってよい仕事を探し求め続けていきたいと思う。
