このごろ暑くなってきたなーそろそろファンの出番だ!でおなじみの扇風機のファンではない。今から語りたいのは選手やアイドルや作家などに熱心に愛をそそぐファンだ。
あなたは誰かのファンであると胸を張って言えるだろうか。自分は言えないので個人的にファンはすごいと思っている。ファンになるには熱量が必要だからだ。
自分はなんのファンでもない。好きな芸能人はいるので好きという感情がないわけではないのだが、そこまでの熱量がない。
好きな漫画があっても、その作者のファンにはならない。お気に入りの漫画を見つけると、同じ作者が書いた別の漫画を買ったりすることはある。しかしそれがおもしろくないなと思ったらあっさり買うのをやめる薄情なやつである。きっと作者への愛がないのだろう。
知人には好きな漫画を書いている作者に、便箋10枚を使った熱量のすごいファンレターを書いたという強者もいる。自分はファンレターを書こうと思ったことすらない。きっとこういう人たちに励まされる作者もいるのだろう。
ファンレターはもらったらうれしいものだが、作家というものは批判や中傷の手紙をもらうこともある。アシスタントさんが描いたんじゃないですか。〇〇の作品に似てる。このキャラはパクリ。雑誌から出ていけ。などと書かれた手紙をもらうこともあるらしい。メンタルの強い作者でもダメージを受けそうだ。
Amazonのレビューで、自分の好きな漫画が別の漫画のキャラをパクっていると書かれているのを見てショックを受けたことがある。そのパクリ元とある漫画も読んだことあったが、自分は全くそうは思わない。ただ自分の好きなものを批判されるのは不快だった。
昔のジャンプの漫画の巻末にはファンからのメッセージが載せられていた。名前と年齢を公開しており写真があることも。今だったら個人情報がどうとか言われそうだ。
だがそのおかげで本当にファンが実在するのだと実感できた。メッセージから熱量が伝わってくるファンばかりで、自分はおもしろいと思わなかったものでも、それを見て漫画を読み直してみたこともある。
自分の嫌いなものを伝えると、それを好きな人を不快にしてしまうことがある。だが自分の好きなものを伝えることが、他の人を不快にすることはあまりないのではないだろうか。
ファンが他の人をファンにすることだってある。家族や友達がファンだったから自分もファンになったというのはよく聞く話である。好きなものを自分だけで楽しむのではなく周りに伝えることで、好きなもののファンを増やしていきたいと思った。