大河ドラマへの史実ではないという批判にもやもやする

自分はドラマを見た後によくドラマの感想を見る。肯定的なコメントもいいが、批判的なコメントもいい。なるほどと思うものがありドラマについてより深く理解できたような気になるからだ。だが大河ドラマの感想でしばしば見る、これは史実ではないというコメントにはもやもやする。着物の色が明るすぎるとか、この人とこの人が出会うわけがないとか。


史実とは正しい歴史のことである。現代の技術でタイムマシンを作ることはできない。だから史実を知るために過去を見に行くことはできず、現代まで残っている書物や遺跡から推測するしかない。


一番わかりやすいのは書物である。だが書物に書かれていること=正しい歴史とは限らない。盛って書かれた日記かもしれない。日記だと思っていたら創作物だったということもある。歴史上の勝者の都合のいいように改変されていることもある。そのため書物に信憑性があるかどうかも確かめる必要がある。


そもそも書物や遺跡自体が現代まで残ってないということもあるし、ないと思っていたら新たに発見されることもある。教科書にのっていた歴史上の出来事の年月日が変わったというニュースもあった。1192作ろう鎌倉幕府が1185年になったとか。織田信長延暦寺焼き討ちでたくさんの人が亡くなったと言われているがあまり白骨が見つからないとか。


歴史上の出来事を実際に目で見てきた人は存在しないのだから、本当に正しい歴史=史実は誰にもわからない。とはいっても自分が学校で習ってきた歴史や、はまっていたドラマ「真田丸」、漫画「信長協奏曲」で描かれたことで史実だと思い込んでいるものもあったりする。


自分が一度正しいと信じたことを間違いだと認めるのはなかなか難しい。自分の場合は高校で地理を選択してあまり歴史について勉強していないため、ドラマを見たときにそういうものだとすんなり受け入れることが多い。だが歴史について勉強すればするほど大河ドラマなど創作物と自分の信じている歴史の違いが気になってしまうのだろう。


人それぞれに信じている歴史がある。それを意識することなく批判すると、よろしいならば戦争だ状態になってしまう。自分の信じている歴史と異なっていても、そういう歴史もあったのかもしれないとゆるい感じで受け入れたほうが大河ドラマや歴史ものの漫画を楽しめる気がする。