年月日はさっさと西暦に統一しよう

和暦がめんどうくさい。令和になってから今が令和何年なのかいまだによくわかってない。平成でも今って何年だっけとなることはあったが、西暦の下2ケタ+12でなんとかなっていた。2018年なら平成30年というように。2020年は令和2年だってさ。


今が何年かというのはまだいいにしても、年数を計算するときがかなりめんどうくさい。例えば昭和35年〜平成12年は何年間かと聞かれたらすぐには答えられない。昭和は64年までだが、1989 年は昭和64 年or平成1年だから63−35+1で29、昭和の次は平成だからそれに12を足して41年。これが西暦だったら楽勝である。2000−1960+1で41年となる。   


社会人になってからは自分の年齢がうろ覚えなので、年齢を聞かれたときに計算する必要がでてくる。自分は平成生まれなので改元して令和になるまでは和暦で簡単に計算できていた。だが令和になりさっと計算できなくなったので、西暦で計算するようになった。昭和生まれの人が和暦で計算するとさらにめんどうくさいだろう。じいちゃんばあちゃんは2020 年=昭和95年と書いたメモを壁に貼っていた。なるほど、こうしておけば年齢の計算が簡単にできる。昭和15年生まれなら95-15+1で81歳というように。


年だけだと昭和〇〇年や平成〇〇年に変換することでなんとかなりそうだが、月もからんでくるとさらに複雑になる。昭和35年3月〜平成12年1月は何年何ヶ月かと聞かれて即答できる人はほとんどいないだろう。まず昭和64年に3月は存在しないから63 -35+1=29。昭和の次は平成で12 年の3月は含まれないから、平成11年の3月までで29+11=40。これで年は確定した。あとは平成11年の残りの月が12-3+1=10、これに1月を加えて40年と11ヶ月。 


元号が変わるのは1月1日からとは限らない。だから西暦では同じ年でも月によって和暦が異なってくる。令和1年は2019年5月1日から始まったから、2019 年1月1日〜4月30日は平成31年、5月1日〜12月31日は令和1年となる。


令和はまだわかりやすいほうである。ちなみに平成1年は1989年1月8日から始まったから、1989 年1月1日〜1月7日の7日間だけ昭和64年となり、昭和1年は1926年12月25日から始まったから、1926年1月1日〜12月24日の358日間は大正15年となる。昭和64年も昭和1年もたった7日間だけしかない。これならきりのいい1月1日から改元してくれればよかったのに。


近年の改元天皇が亡くなったタイミングで行っている。だからこのような中途半端な日付になってしまったのだ。平成の天皇は亡くなる前に自ら引退を宣言したため、5月1日というきりのいいタイミングでの改元となった。もっと昔には疫病や天変地異など悪いことがあった時それを断ち切るという意味で改元していたらしい。


改元のタイミングは何年も前から決めているものではない。だから書類や入力システムなどに和暦を使うと不都合が出てくる。令和になったら今まで明治・大正・昭和・平成しか選べなかった年月日のところを令和も選べるように全て直さなければならない。まさに労力の無駄遣い。運転免許証の更新日も平成35年となっているので、いつ更新の手続きに行けばいいのかピンとこない。はじめから西暦表示にしていればこのような問題はおこらないのに。


改元するとなんとなく新しい時代が来たみたいな感じがするから和暦が嫌いなわけじゃない。これからもイベント的な意味での改元はあってもいいと思う。だが公的な書類やシステムでは管理がめんどうになるだけなので和暦を使わないほうがいいだろう。それらの年月日が一日も早く西暦に統一されることを願う。