家事で1番の重労働は食事の準備ではないか

結婚してパートナーと同居を始めたことで、今まで両親や祖父母にやってもらっていた家事を分担してやることになった。自分もパートナーも一人暮らしの経験はあるので自分のことは自分でできるが、家事分担はしたことがない。


家事は細かいものまで含めればきりがないので、食事の準備と洗濯と掃除の3つだけはちゃんと分担しようと話し合う。はじめは当番を決めてやろうかと言っていたのだが、自分とパートナーは勤務時間が全然違うので、手が空いている時間に空いている人がやるというやり方でやってみることに。


そのやり方ではやる気のない方がサボってしまって負担が偏るのではないかと心配していたが、今のところ掃除と洗濯に関してはうまく分担できている。基本的に自分のことは自分でやるスタイル。


掃除は自分の部屋は自分で掃除し、共用スペースは汚れが気になったら掃除する。洗濯は洗濯物がかごに溜まってきたら洗濯機を回して干して取り込み、お互いの服はシワにならない程度に畳んで相手の部屋の入り口に置いておく。きれいに畳んで衣装ケースにしまうのは各自でというように。


これでうまくいっているのはお互いの清潔感にあまり差がないというの大きい。どちらかが極端に綺麗好きなら、分担が偏りすぎてしまうだろう。それに掃除や洗濯は1日2日さぼったからといってなんの問題もない。


だが食事の準備は毎日3回必ずしなければならない。だから食事の準備だけは当番を決めて分担している。とはいっても勤務時間が違うので、当番は時間の合う夕食だけだが。それ以外は各自で準備して食べている。


だから食事の準備の当番が毎日あるわけでもない。だがそれでも自分にとって1番しんどい家事は食事の準備である。朝食はパンかご飯、昼食は買った弁当と簡単に済ませているので、夕食はなるべく料理することにしている。だが料理というものはめちゃくちゃ手間のかかることである。


まず食材を買ってメニューを決めるところから。これが一番難易度が高い。スーパーで安い食材を買っておき、食材名とレシピで検索して作る料理を3、4品選ぶ。夕食作りは仕事を終えて家に帰ってからになるので、夕食の時間が遅くなりすぎないように1時間以内で作りたい。そのためにコンロとグリルと電子レンジを使うなど、同時進行で作れるようなメニューを考えておく。


そして当番の日の朝は早起きして仕事に行く前に炊飯器をセットし、野菜を洗って切り、肉や魚などの下ごしらえもしておく。こうすることで家に帰ってからの調理時間を短縮できる。


仕事を終えて家に帰ったら、下ごしらえしていた食材に一気に火を通して味つけをし皿に盛り付ける。朝の間にここまで準備していても、机を拭いて箸や小皿を並べたり鍋を洗ったりしているうちに1時間近くかかる。


休みの日にメニューを決めることなく、冷蔵庫を見ながら食材を切りながらなんとなく料理していると2〜3時間かかっていることもある。メニューを決めていても、野菜の千切りとかすりおろしとか魚を捌くとかやってたら2時間以上はかかる。


これだけ時間をかけて作った料理も食べるのは一瞬である。まあリアルだとゆっくり食べて20分くらいだが。作った時間と食べる時間の差が大きすぎて虚しくなる。


惣菜や冷凍食品を買って済ませるにしても、レンジに入れて温める、食べた後に箸や食器を洗うということは必要になる。スーパーに行って今日は何を食べるか選ぶのも、元気なときならいいが疲れている時はしんどい。


必ずしも料理しなければいけないと思っているわけではないが、冷凍食品や惣菜は味つけが濃いめの上に、量が少なく野菜も少ない。一人暮らししていた時も、野菜を食べるために野菜炒めとスープは時々作っていた。


一人暮らしのときは調理の簡単な豆腐と納豆ときゅうりとレタスのヘビーユーザーだった。それにコンロが1口しかなかったので、食材たっぷりの1品料理を大量に作って3、4日かけて食べていた。


今はコンロが3口で自分以外に料理を食べる人がいるので、3品は作るようにしている。パートナーが当番のときもそれくらい作ってくれるから自分もというのもあるし、品数を多くできると達成感もある。それに健康の面でも品数は多いほうがいい。惣菜や冷凍食品、半調理品を使って品数を増やすのもありだ。


食事の準備は大変だが、できた料理を食べることは楽しみの一つだ。仕事から帰ってきた時に料理された食事が準備されているというのは、最高に幸せであるということに気づいた。


365日料理した食事を準備してくれていた母親や祖母をますます尊敬するようになった。毎日作ってもらっていると、それがあたりまえになってしまう。今は交代で食事の準備をしているからこそ、料理の大変さがわかり感謝できるようになった。結婚したことで得た教訓の一つである。