雨の日のグレーチングが怖い

グレーチングとは歩道や道の脇にある溝にかぶせてある網目状の蓋のことである。グレーチングが設置されているのは予想していた通り、道の雨水などを排水するためらしい。

 

これが雨の日の自転車には超危険である。上を走っているとタイヤが横滑りする。スピードを落としてもやはり滑る。避けて通りたいのだが、自転車通行可の歩道の幅と同じくらいの幅のグレーチングなので避けられない。しかもグレーチングは1メートルごとにある。排水のためにしては多すぎ。

 

じゃあ車道を走ろうかと思っても道幅が狭く交通量の多い道路なので、車の来てないタイミングじゃないと危険である。空いているときに車道に出ても、トラックなどの大型車が来ると命の危険を感じる。

 

そもそも車のドライバーには優しいのに歩行者や自転車乗りに優しくない道路が多すぎることが問題である。傾斜のある道の端から30センチのところに白線をひいてある歩道とか。自転車と軽自動車が並走できないくらい幅の狭い二車線道路とか。

 

歩道は歩行者とスピードを出さずに走る自転車のための道だが、車道は車だけのための道ではない。車輪のある乗り物全てのための道である。よってただでさえ狭い歩道にグレーチングをおくのは間違っている。

 

車道にグレーチングを設置すればいいのではないかと思ったが、過去に跳ね上げ事故が何件もあって撤去されたらしい。確かに人が乗るだけで動くグレーチングもあるしそんな物に重い車体が乗ったらひとたまりもないだろう。だったらちゃんと耐久性のあるグレーチングを設置したらよいのではと思ったが、長期間使用による劣化の問題もある。

 

だからといって歩道にグレーチングを設置するのは歩行者にとっても迷惑である。寒い日は滑りやすいし、就活のパンプスで歩いてたらグレーチングの溝に踵がはまって転びそうになったこともある。鍵など溝の中に落としてしまったら拾うことはできない。

 

どうしても歩道に設置するというのならもっと穴が小さく滑りにくいグレーチングにしてほしい。ただでさえ狭い歩道に質の悪いグレーチングまで押し付けるのは理不尽だ。はやく日本全国のグレーチングが改善されることを願う。