仕事で雑用をやりたくない

雑用とはスキルや知識がなくてもできる簡単な仕事のことである。ゴミ捨て、お茶くみ、コピーなどがよく言われる。少ない言葉で雑に指示が出せるので、優越感を得たい上司はよく部下に雑用をさせようとしてくる。

 

前の職場では元々自分の仕事ではないのに暇そうだからこれもやっておいてとコピーや入力作業など上司から仕事を押しつけられるのがストレスだった。ちょっとでも暇そうに見えると後ろから見ている上司が指示を出してくるので、忙しそうに仕事する演技をするのが大変だった。

 

ちょっとでも不満そうな態度を見せると、わざわざあなたに仕事をさせてあげてるんだからと恩着せがましく言われたこともある。別に自分はその仕事がやりたいなんて一言も言ってないんだか。元々その仕事をやってたパートの人に頼むよと言われた時にどうぞどうぞと言ってしまえばよかった。

 

今の仕事は自分の仕事の範囲がきっちり決まっているので、そんなストレスからは解放されている。暇そうに見えるからと追加で仕事を押しつけられることもないし、コピーや入力など単純作業をひたすらやらされることもない。

 

ある程度自分の考えでできる部分があるのもいい。ゴールは決まっているのだが、そこに至るまでにどのような方法を使うかは自由である。どうやって手順を少なくするか、どうすれば後から簡単に変更できるか、試行錯誤するのが楽しい。

 

雑用でも一生懸命やれば自分を成長させられるなんて嘘である。ゴミ捨てなんかいくらやっても家庭と業務用では分別方法が違うということがわかるだけだし、いくら美味しいお茶を入れたからといってそれで出世することなんてない。

 

コピーを何百枚もとった時はひたすらコピー用紙をセットしで並べる作業をし続け、精神が死にかけた。電話対応はどんな仕事をしていても急に中断して電話に出なければならないのがストレスだし、仕事の効率も落ちる。新人は先輩よりも早く電話を取らないといけないというプレッシャーもしんどかった。

 

雑用はしんどくストレスが溜まるのに誰でもできる簡単な仕事だとみなされるせいか、褒められることも評価されることもない。雑用ばかりやってると給料も上がらないのでやるだけ損である。雑用ばかりやらされる職場から離れられてよかったと思う。